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『スペース☆ダンディ』

個人的に2014年一番のアニメを選ぶとしたらこれ。
今年一番どころか今世紀一番でもいいくらいなんだけど。
第一印象としては「おバカで下品なアニメ」でしかなかったんだけど、最後まで観てみたら案外ちゃんとした(?)SFだったし、何より参加クリエイターがすごく豪華で、基本的なキャラや諸設定をベースに、それぞれ好き勝手に作ってるなというのがとても好印象でした。商業アニメという枠組みの中ではなかなかできないような事をやっていたりもしていて、すごく見応えがありました。「バカアニメ」で済ましてしまうのはとても勿体無い。
基本的には各エピソードが一話完結という形になっているし、それぞれ毛色の異なるエピソードなので、時には好き嫌いが分かれるところもあるけど、一方で「自分のお気に入りエピソード」も見つかるのがこの作品の魅力だと思います。「トータルではそんなに気に入ってないけど、あのエピソードは大好き」というのもアリなんですね。私もそういう感じで観てたんですが、シリーズラストでSF的にまとめてくれたので、最終的にはトータルで高く評価しています。

私が一番好きなエピソードはなんと言っても5話。
良質な短編映画を観ているようでとても良かった。音楽なんかも好印象で。
ストーリーもとても私好みで。ベタと言えばベタなんですけど、だがそれがいい、というか。普段のダンディがああなので(笑)、たまにこういうエピソードがあるとかっこよく見えちゃいますよね、劇場版ジャイアン効果というか(笑)。
演出面でもとても好印象で、「良質な短編映画」みたいだというのはそういう部分なんですが、「今回の絵コンテ誰だろう?」って気になりながら観ていて、きっとビッグネームな演出家に違いないと思っていたのですが、林明美さんだったので嬉しかったのと同時にちょっと驚きで。でもまわピンでも林明美さんの回は好印象だったし、驚く事でもないですかね。ただ私にとっては林明美さんといえば作画の人なので。画力もあって、これだけの演出も出来てしまうなんてすごすぎる。
そもそも、私がこのアニメ観ようと思った理由って、林さんが参加されるからだったんです。それはほんとは演出ではなく絵の方の期待だったんですけど、結果的に期待以上でした。いい意味で裏切られたというか。

20話も注目エピソード。次回予告を観た時点で「絵が上條敦士っぽい」と思っていて楽しみにしてたんですが、実際上條さんだったし、ストーリーも良かったので嬉しかったです。上條さんと言えばやっぱり『To-y』なのでね。ロックバンドの話だったのがとても嬉しくて。まあ、話の中身としてはやっぱりいつもダンディで、某女子高の軽音部のほうがまだ真面目に活動しているだろって感じでしたが(笑)。
やっぱり個人的には『To-y』が懐かしくて。BUCK-TICKとか聴くようになったのもこういうとことろからの影響があった訳で。ちょっと世代的には違うんだけど、当時のバンドブームとか、なんか胸が熱くなるものがあるんです。
作画もきれいでもしかして作監は恩田尚之さんかもと思ったけど違いました(『To-y』のOVAが恩田さんだったので)。EDも上條さんっぽいタッチだったけど、上條さんが描いてる訳ではないようで。

シナリオ的に一番秀逸だなと思ったのが11話。本格的なSFで、きっと有名なSF作家が脚本書いてるに違いない、と思いながら観ていて。円城塔さんだったので、ああ成る程ねと。
実際、こんな本格SFをTVアニメで観る機会なんて多分ないですからね。こういうのがたまにあるからこのアニメは美味しい。

SF的には、10話も好きですけどね。私の大好きな時間ループネタ。まあこれもベタと言えばベタですからね。SF作家が脚本書いているかもとかは全然思いませんでした(実際違う)。でも脚本のうえのきみこさん、正直只者じゃないと思いました。うえのさんは一番回数多いと思うんですが、好印象なエピソードが多かったと思う。この話よりももっと良かったのがあったんだけど、どれだったっけな? 宇宙レースだけはどうしても好きになれないんだけど、それでもラストは壮大なSFになっててそこだけはすごく良かった。

湯浅回も良かったし、6話、21話も好き。6話の三原三千夫さんという方、存じ上げないのですが、この方も只者じゃないなと思いましたね。うえのさんとこの方の名前は憶えておいた方がいいなと。

posted by: イチヰ | アニメ | 18:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - |

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